みらいのねどこ

音ゲーをはじめ、好きなあれこれを語ります。

maimaiの宴会場のあり方を考える

↓目次だよ↓

 

 

1.はじめに

こんにちは!みらいです。

 

今回は、maimai でらっくす BUDDiESの稼働に際して復活した「宴会場」について、私が感じた問題点を書き綴っていこうと思います。

なお本記事を執筆し始めた現在は、①宴会場復活(2023年9月14日)と②第1回更新(同年10月12日)を経て閑散期(?)に入っている2023年12月です。世間の忘年会ムードと対照的にガラガラの宴会場とは一体…

 

 

2.宴会場の君へ

まずは、宴会場を切り口に私自身の紹介を少しさせてください。

 

旧筐体での実装初日*1から、レギュレーションを破壊した画期的な配置に衝撃を受け一瞬で虜に。

旧筐体全体で最もプレイした譜面『チルノのパーフェクトさんすう教室』[蛸]は理論値まで詰めた他、同属性の譜面はほとんどSSSを達成*2。もちろんそれ以外の属性もたっぷり楽しんでおり、1人でもみんなでも入り浸っていました。

 

そして新筐体「でらっくす」の稼働に合わせてコンテンツごと削除される(引き継がれない)ことが判明。結局、宴会場全体のSSS取得率は30%ほど*3で終了しまし…

 

いいえ、私の宴会場は終わりません。

新筐体が稼働して以降、旧筐体がオンライン稼働を終了させる(つまり宴会場が遊べなくなる)までの数か月間*4は両方の筐体が稼働してある状態でした。

じゃあ旧筐体で宴会場やるよね(???)

ということで併設しているゲーセンに通い、新筐体も並行しながら宴譜面を遊んでいました*5

 

そしておよそ4年後、「BUDDiES」で宴会場が復活*6

当然初日の午前10時から選曲し、それから稼働3か月で約300回プレイしているアホ自他ともに認める宴会場大好き人間なのです。

 

 

3.ちゃんと目を見て話したい

①復活段階での問題点

さてここから、本題である問題点の話に移りたいと思います。

まずは宴会場復活についての公式からのアナウンスを確認してみましょう。

 

 

……[協]譜面多くない???

 

そうです。バージョン名”buddies”(親友、相方)を意識してか、

  • 1人分のプレイスペースに複数人が入ってプレイする[協]譜面
  • 2人プレイでないとそもそも選曲すらできないバディ譜面

のみの実装でした。

 

ここで1つ目の「排他」が生まれたことになります。つまり

 

1人プレイメインのプレイヤーの参加敷居が高い

 

点です。(もちろん外れ値的プレイヤー*7はいますが)

 

メインのターゲット層であろう中高生が同級生と遊ぶ、あるいは祝日に仲間と集まって選曲する分には良いのですが、予定が合わないこともありますし、そもそもそうしたコミュニティに属さない人もいます。

例えば私のホームでよく見かける方々は1人で遊んでいるのが大半で、一定の経験値を積んでいる複数人でのプレイは、土日・祝日でさえほとんど見受けません。秋葉原(東京都)のように人が集まる地域はその限りではありませんが、全国的に見たらそうした地域の方がマイノリティでしょう。

 

すなわち、(少し嫌な言い方なのを承知で)初日の時点で既にプレイヤーがふるいにかけられていたことになります。

 

②第1回更新の問題点

こちらも、まずは公式の告知から。

 

 

『BREaK! BREaK! BREaK!』???

『Aegleseeker』???

 

そうです、ここに2つ目の「排他」が潜んでいます。つまり

 

ライト・ミドル層のプレイヤーの参加敷居が高い

 

点です。早い話、譜面が難しすぎるということ。

 

全国大会優勝者の先行プレイという神聖さと相応の難易度を纏ってサプライズ登場した「ブレブレ」と、本家『Arcaea』で存分に猛威を振るっている「アイグレ」のWパンチ、並のプレイヤーでは門前払いになってしまいます。

 

さらに本追加の癒し枠(?)である「おしゃま」も、サビ前に8本のホールドを押し続けるという常軌を逸した配置をしています*8

このアップデート時点では無理押し*9を練習できる譜面が存在しない*10ため、極端な話をすると旧筐体で訓練していた人しか楽しめない更新となってしまいました。

 

③みえるよみえる

ということで、この段階で宴会場を遊んでいる人の特徴は

 

①恒常的に複数人でプレイできる環境にある人 もしくはヤバいヤツ

②旧筐体でも宴会場を楽しんでいた人や、高難易度に対応できる人

 

のいずれかになります。

 

そして、こうしたあり方は

 

宴会場プレイヤーの自然な代謝が滞る

 

という問題があると言い換えられます。「断続的・アナログ的になる」「流動的でなくなる」という表現もできるかもしれません。

 

当然ですが上述のようなプレイヤーもいずれは引退を迎えるわけで、それまでに新しく宴会場にハマる層が現れないと、(maimaiのプレイヤー数が増えたとしても)宴会場人口は減ってしまうのです。第3次ベビーブームを逃した日本みたいですね

 

そこで私が主張したいのはズバリ、

 

「中難易度の宴譜面を追加してください」

 

です。

 

 

4.通り過ぎる窓の景色はあの頃と変わったけど

長年触れてきた経験から、宴譜面には2つのパラメータがあると思っています。

 

⑴つ目が「難易度の振れ幅」。[蔵]や[狂]のような大幅強化だけでなく、トリッキーな難化*11や方向性の転換*12も含まれる観点です。

 

⑵つ目が「レギュレーション崩壊度」。「おしゃま」にある無理押しやスライド始点の消失をはじめ、あまり難易度を上げない分”初見殺し”要素が色濃く表れる評価軸です。

 

と、宴譜面を少し俯瞰できる視点を共有したところで、旧筐体での宴会場実装時の譜面を見てみましょう。

 

レーティング7はアニメ楽曲のEXPERTでSをとれるくらいのイメージ(多分)

 

それぞれの詳細については割愛しますが、実はこの6譜面、『DRAGONLADY』『Lionheart』が⑴的なもの、「チルパ」『POP STAR』は⑵的なもの、そして⑴と⑵のいいとこどりをしたのが『Reach For The Stars』「ウマウマ」と、非常にバランスの良い構成になっています。ネタ譜面の実装が初めての試みだったから慎重になったのかも

 

「BUDDiES」以降の宴会場に本当に求められているのは、古参プレイヤーに向けた⑴寄りの譜面ばかりではなく、新筐体から始めた人も気軽に楽しめる⑵主体の譜面なのです。

 

 

5.すぐに夜明けが来る ―――おわりに

宴会場とは、エンドコンテンツです。

だからこそ最終トラックにしか選べない仕様があったり、レーティングでプレイ制限をかけていたりと、「階段を上る途中の人が寄り道しない」ための配慮がなされています*13

 

その一方で、人の訪れなくなった観光地が廃れゆくように、誰も立ち寄らなくなった道が次第に寂れていってしまうのも事実です。

宴会場の魅力をたっぷり体感してきた私だからこそ、宴会場が大好きな私だからこそ、輝きに満ちたこの場所を守りたい、さらに後のプレイヤーにも伝えていきたいと切に思っています。

 

そして読者の皆さんや運営されている皆さんにも同じ気持ちの方がいらっしゃるなら、これほどうれしいことはありません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

2023年12月25日追記:

本記事の公開から1週間あまりが経過した本日、午前10時にサプライズ告知がありまして…

これが2回目の追加更新になります

 

 

……

 

えーっとですね…

 

 

大変申し訳ありませんでした…

でもそれはそれとして初動は下手だった

 

 

旧宴会場にあった譜面のみの追加であるのを考えると、長く遊んでいるプレイヤーと比較的最近のプレイヤーとの情報交換・コミュニケーションの場としても機能してくれそう。ただし歴が長くても宴で育ったとは限らない

 

FiNALEの頃*14を思い出す最高のクリスマスプレゼントです…ありがとうございます…

 

 

Q.また宴会場で記事書いたの?

A.まだ宴会場で記事書けるよ!

 

 

(fin.)

*1:maimai MURASAKi稼働日(2016年12月15日)ですね。えっ……?

*2:『ミラクル・ショッピング』も含め。いや、『Turn around』が異質すぎるって。

*3:全部で80譜面弱あるうちの20譜面以上。当時は高難易度と戦えるだけの𝑷𝑶𝑾𝑬𝑹がありませんでした。

*4:新筐体の稼働が2019年7月11日、旧筐体の終了が同年9月3日。ちょうど夏休みだったかな?

*5:なお、新筐体の初回プレイ時に1度きりのデータ移行があったので、宴譜面はおろか通常譜面を更新しても新筐体には反映されません。それでも宴がやりたいんじゃ

*6:前日の告知の段階でなぜか複数の友人から反応をもらいました。不思議なものですね(すっとぼけ)

*7:[協]譜面を1人で捌くタイプの人。私も含む。

*8:本文では否定的ですが個人的には大好きです。この譜面の良さは過去の記事でたっぷり紹介していますので是非!

*9:タップ・ホールド・スライドといったノーツを片手・片腕で複数個取ること。

*10:ただし「原則として」。[協]を1人でプレイすれば練習可能ですが、そんなまどろっこしいことは多分誰もしない。

*11:想定しているのは『Our Wrenally』[即]。

*12:こちらは『コトバ・カラフル』[宴]を想定。

*13:その配慮を無下にしていたのが私自身ではあるのですが…。あの頃はごめんなさい

*14:当時もサプライズで宴会場の追加がありました。もうすぐ曜日が1周してしまう…。